日本は世界でも有数の自然災害が多い国だ。ここ2,3年を振り返ってみても
- 台風(大雨、洪水)
- 土砂災害
- 大雪
- 地震
- 津波
- 火山噴火
と自然災害のジャンルも多岐にわたる。
私が昨年読んだ本の中で「2040年の未来予測(成毛眞)」があり水害や地震災害に言及しているが、中でも南海トラフ地震と首都直下型地震については、自分の身近な地域ということで非常に関心が高い。
そんな近い将来に備え、現実問題として地震が起きた時、どういった行動をとったら良いのかを子どもたちにも知って欲しかったため、今回は『防災体験学習施設 そなエリア 東京』へ行ってきました。
『そなエリア東京』について
と、言うことみたいですね。
それでは早速施設へ向かいます。
施設概要
最寄り駅は、ゆりかもめの「有明駅」。ここからだと施設は目の前なので、徒歩1分で到着。
近くには有明ガーデンもあり、そこからだと徒歩7,8分といった所です。車で行く場合は、ショッピングや食事のついでにも立ち寄れるくらいの近さです。
入場料は無料で、後述する体験ツアーに関しては人数制限の関係上、受付窓口で予約します。
日曜日の昼前でしたが、館内はほぼガラガラ状態だったので、体験ツアーの予約(30分ごと)はすぐに取れ、他に参加者もいなかったのでうちの家族4名だけとなりました。予約した時間までしばらくあったので、かる~く散策します。
子供向けの工作教室も定期的に開催されているようです。
休憩コーナ(そなえカフェ)には、ドリンク類や非常食の販売また近くの広場で遊べるような、子供向けの飛行機やボールなども販売されていました。
3Fに屋上庭園があるらしいので行ってみます。
屋上庭園のマップはこんな感じです。
東京に雪が降った数日後に行ったのですが、まだ雪が残っていました。
湾岸エリアという事で、見晴らしと開放感は非常に良いです。
有明ガーデンや、タワーマンションが見えたり、
隣接する防災公園や、ヘリポートも眼下に広がります。
なんと防災公園では、手ぶらバーベキューが楽しめるみたいです。
そんな感じで時間を潰していたら、予約の時間になってきたので受付に向かいます。
次ページには体験ツアーのネタバレとなっております。ツアー内容を確認されたくない場合はページ「3」へお進み下さい。
大地震発生、72時間の体験ツアー
※体験ツアー内の動画撮影は禁止されておりますが、写真での撮影はOKでした。
穏やかないつもの週末。
ショッピングモール10Fで映画を見たあとだった。
「そろそろ帰ろうかな」帰りのエレベーターに乗ったその時、
「強い揺れだ!」急いでエレベーターを出てみると...
電力消失により薄暗くなった廊下を歩き、外を目指します。
警報装置が絶え間なく鳴り響いています。
建物から出てみると、もう外はすっかり夜。建物は投壊し、電柱も倒れてきています。
災害を免れた街頭の大型ビジョンから、災害のニュースが繰り返し流れています。
(周りの音も結構大きく恐怖を煽るので、小さいお子さんにはちょっと怖いかもしれません。)
各災害ポイントにチェックポイントがあり、貸し出されたタブレットのクイズに答えながら避難場所を目指します。
災害体験エリア(被災地)を抜けると「再現避難場所・再現避難所」に移動します。
再現避難場所・再現避難所
ここでは災害発生後の避難場所や避難所が再現されています。
東日本大震災の、福島県(いわき市内)の避難所の再現だそうです。
ダンボールだと床のクッションも無く不快でしょうし、プライバシーを守るのも難しいでしょうね。
今日ですとスマホの充電も譲り合いになりますね。情報を得るために必要な端末なので、電源は重要です。
災害で生き延びた後も、健康維持に気を使う必要がありますね。
東日本大震災の時は、電話回線がパンクしつながらない状態が続いていた記憶があります。
いまではLINEなどのデータ通信を使用する機会が多いですが、万が一のため災害用伝言ダイヤルの体験利用も試して見たほうがいいかもしれません。
一通り見学したところで、タブレットを返却し2Fの「防災学習ゾーン」へ移動します。
2F 防災学習ゾーン
ここでは主に展示物やビデオ上映等が行われています。
これを見てしまうと予測不能のカウントダウンがもう始まっていることを実感します。
展示物にふりがなは無いので、子どもたちに色々と質問されました。
イラストだとなんとなく理屈はわかるのですが、規模が大きすぎると何かピンとこないです。
「あるものだけでどうやって72時間を生き抜くか」、そんなヒントが展示されています。
家具つっぱり棒の効果を体験中。(ちょっと焦る。)
体験を終えて
大地震発生時、国や自治体などの支援体制が十分に整うまでは、自力で生き延びなければなりません。
その目安は72時間(3日間)と言われています。
また人命救助のタイムリミットも72時間が一つの目安とされ、それを過ぎると生存率を著しく低下すると言われています。
地震は必ずしも、家にいるときに起きるとは限りませんが、仮にこのコロナ禍で大地震があったと想定すると、多くの人が集まる避難所への避難はベストではないケースもあるかもしれません。
住まいの損傷がそれほどでも無い場合は、自宅避難も一つの選択肢になるでしょう。
ライフライン(水道・ガス・電気)が停止することを想定し、72時間を生き延びるためには「必要リスト」や「防災学習ゾーンの展示物」を参考に少しずつ準備を進めて行こうと思いました。