クラウドファンディング(クラファン)は新しいサービスやグッズの制作、また様々な活動を始めるため資金を募りその見返りとして、グッズや優待をリターンとしてお返しする、言わば個人投資を募るサイトだ。
クラファン運営者は、プラットフォームとして支援サイトを提供する代わりに手数料を得ている。
Haruoは日本のクラファンサイトもよく利用するのだが、以下の海外クラファインサイトも頻繁にチェックを欠かさない。
そんなクラファインサイトなのだが、Web上ですべての取引が完結してしまうため
- クラファン運営者
- ファウンダー(資金募集者)
- バッカー(支援者)
の3者はお互いの素性を深く知ることもない。
バッカーからの支援金が募集締め切り日までに、目標達成金額に到達しすると支払い金額はファウンダーへ支払われる。ファウンダーはその資金を元手に約束したリターンを遂行する。クラファンのいちプロジェクトはこれで終了だ。
だが、、、
今回はリターンが一向に行われないケースに遭遇してしまった。。。(つまり詐欺だ)
前置きが長くなってしまったが、それについて経緯を記して行きたい。
Glo:Most Efficient Portable 4k wireless Monitor
ざっくりスペックをまとめると
- 4K 17インチのモバイルモニター
- リフレッシュレート 144Hzに対応
- IPSパネル
- スピーカー内蔵
- 5GHz帯の無線接続で、ワイヤレスで映像表示が可能
- バッテリー内蔵機種あり(選択)
といったところだ。
バッカー数と金額
合計で237名のバッカー(支援者)を募り、資金調達目標も余裕でクリア。
今回Haruoが支援した金額は、¥50,022 で、全バッカーからは ¥14,396,257 もの金額を集めている。
シナリオ通りだと
この図が示す通り、順調に行けば昨年 2021/07 にはバッカーの早い順で商品が送られてくるハズだった。(な~んか三角形の向き、下向きのほうが良くね? 思ったりしています。)
2021/06 頑張って作ってまっせ!的なメッセージが投稿された。予定送付開始日の1ヶ月前ぐらいだろうか。この頃はバッカーに対しても情報公開頻度も高く安心していた。
雲行きが怪しくなる
そこから1ヶ月ほど経ち、いよいよ出荷が開始される段階になってから「ちょっと遅れてます」的な連絡が入る。
「でもモノはあるから安心して」とでも言うような写真は送られて来たので、まだ安心していた。
連絡が途絶える
出荷遅延に関するお詫び投稿がそれから3,4回ほどあったが、こちらの投稿を最後に連絡がなくなってしまった。
2021/11 である。
文章は丁寧に記載されているが、結局このあとに更新された情報は無い。
コメント欄は大荒れとなる。
コメントを色々と見ていると、ファウンダーの "KYC Global Inc" に問い合わせているが音信不通になっているのと、運営者側のINDIEGOGOもプラットフォームを提供しているだけで関知はしないよ、的な回答を受けている様で自体が収集する見込みが現在経っていない。
5万円損をして、これだけは済まないHaruoさん。
実はもう一つ、INDIEGOGOで詐欺に引っかかっちゃたよ。
Mint, A Smallest 4G Smartphone That Can Do It All.
ざっくりスペックをまとめると
- 3インチ ディスプレイ
- 正面/背面カメラ搭載
- 内蔵ストレージ64GB (MicroSD対応 128GBまで)
- 物理 Simカード(デュアル Nano SIM)
- OS Android9
とまぁこんな感じだ。これが1万円ちょい(今回は¥12,014を支払い)ならいいかな、と思いSuper Early Birdで購入成功!
「外遊びに行く子供に持たせようかな」、「海外に行ったときに現地のSIM挿せるな」と勝手な想像を膨らませたりもしていた。
バッカー数と金額
合計で542名のバッカーを募り、合計調達資金は¥7,028,757に上る。
金額もお手頃でそこそこのスペックなので、結構注目を集めたのだろう。この数字はある意味、世界中の被害者の数と言い換えることができる。
シナリオ通りだと
この図で行くと、順調に行けば昨年 2021/11には出荷されているはずなのだが... 出荷はされていない。
募集期間中にも感じていたのだが、情報発信がほとんどないのだ。
「募集開始後 15分で 目標金額達成しました!」と「これから出荷準備するので、住所確認よろしくね」的な更新しかなかった。
当初出荷予定は 2021/11となっていたが、情報更新は2021/10 で途絶えた。
こちらもコメント欄は大炎上
ちなみにコメント欄では「詐欺」や「だまし」といった以下の単語が飛び交っている。
- scam
- fraud
- fake
中には「FBIに通報した」というバッカーもいるのだが、事態が好転する気配は今のところ無い。
まとめ
今回INDIEGOGOに限った話にはなるが、以下の気づいた点がある。
- 主催者側(INDIEGOGO)は問題に積極的な介入をしてこない。
- 規約にもよるが、今回のINDIEGOGOの対応を見ると返金保証等は無く、返金に応じることもなさそう。
- クラウドファンディングという性質上、金額は先払いでリターン(商品やサービス)は数ヶ月に提供されるため、クレジットカード等のネットショッピング保証は対象外となることがほとんど。
INDIEGOGO これまでの利用履歴
実は今回の2件以外にもまだあと2件バッカーとして、金額を払っているものがある。
こちらの商品はつい先日「商品を発送した」という連絡を受け、追跡番号も送られてきた。
とりあえず安心していて、到着したらまたレビューしようと思う。
こちらは、Sonyが新商品開発のためクラウドファンディングを使って、バッカーを募った件だ。
予定では今年 2022/08 に出荷となっている。ブランド的には安心しているが、2件の詐欺を経験すると手放しと言った気持ちになれない。
また冒頭でも触れた通り、INDIEGOGO以外にもKICKSTARTERを利用しているが、こちらは詐欺にあったりしたことは今の所無い。
出荷が1年程遅れている商品が1つ(Omega: Worlds First & Smallest 200W & 100W GaN USB-C Charger)あるのだが、こちらは特定の商品のみ、半導体部品不足が影響して遅延が発生しているようで、そこに関する情報アップデートが行われているので安心している。
日本の大手クラウドファンディングサイトでは、出資金持ち逃げ等のニュースを聞いたことがないが海外ではありうる(今回はINDIEGOGO)可能性もあるので、利用する際は十分検討し過去の実績等も調査することをおすすめする。
今回は2件の詐欺で 合計¥52,036 がなくなってしまったが、比較程度が軽い部類だと思う。
注意喚起の意味も含めてこのページが参考になれば幸いだ。